■多汗症治療の精神療法
多汗症の原因として意外と多いのは、精神的な
要因によるものです。精神性の発汗とよばれるもので、
それを引き起こす原因はそれぞれの患者さんによって
さまざまなものがあるようです。
精神的な問題があり、それが多汗症を引き起こして
いると考えられる場合には、精神療法を選択します。
具体的には、心療内科・精神科でのカウンセリング
を中心に、認知療法・行動療法などさまざまな心理的
治療術を使いながら治療していきます。場合によっては、
精神安定剤(抗不安薬)が処方されることもあります。
現代日本社会、とくに都会の暮らしは汗や臭いに関する
疾患をもつ患者にとっては、ある意味でとても不幸な
状況にあるといっていいかもしれません。仕事上の
ストレス、機密性の高い室内での長時間労働、運動不足
など、日常生活のなかでさまざまな多汗症を誘発する
要素に囲まれています。精神性の異常発汗はあらゆる
ストレスから引き起こされる可能性があります。
さらに文化的発展によって、私たちは臭いに関して
とても過敏なまでに気にする習慣をもつようになり
ました。これらのこと全てを回避するのは現代人に
とってなかなか容易なことではありません。そのため、
精神性要因の多汗症は治療が長期化するケースもかなり
見られるようです。
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