■多汗症治療のための手術(1)〜ボトックス注射〜



   多汗症治療に有効な施術として、ボトックス注射
   があります。これは、ボツリヌス菌(医薬品)という
   薬剤によって、筋肉や神経の伝達をブロックする作用
   をもたらし交感神経の活動を抑える方法です。
   アポクリン腺・エクリン腺の汗腺の働きは、交感神経
   によって支配されています。なので交感神経をコント
   ロールすれば、汗腺の働きを抑えることができます。

   したがって、交感神経によって引き起こされている
   多汗症、精神性発汗によく効くといわれています。
   なお、ボトックス注射は多汗症だけではなく、ワキガ
   治療にも用いられています。

   ボトックス注射はその手軽さに利点があります。
   施術時間としても長くても20分程度であり、注射を
   するだけなので手術痕もほとんど残りません。手術
   とは言えないくらいに負担が少ない治療法です。

   ただし、効果のほうは期間が限られていて、通常は
   数ヶ月、長くても一年程度で再発してしまいます。
   もちろん、その間にほかの治療法に取り組むなどで
   多汗症の原因が排除されている場合には再発する
   ことはありません。いわば数ヶ月単位で効果の持続
   する制汗剤のようなものといえるかもしれません。
   対症療法なので、それ自体で症状が完治することは
   ありません。

   ちなみにボトックス注射は、筋緊張生萎縮や顔面痙攣、
   美容整形の分野でも使われている方法で、安全性は
   確立されています。

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